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ボルボックス・ルーセレティ

種名:Volvox rousseletii

東京工業大学資源化学研究所 植木 紀子

 親の体から外にでて間もないボルボックス・ルーセレティの遊泳のようす。常に反時計回りに回転しながら泳ぎます。約5,000の細胞が球の表面に並んだ形をし、細胞は互いにつながっています。ボルボックスは約20種存在しますが、その中でも細胞数が多く、サイズも大きく、非常に速く泳ぐ種類です。内側の濃い緑色の球体は次の世代のボルボックス(子ボル)です。子ボルが育つ過程では、「B型インバージョン」と呼ばれる複雑な動き(形態形成運動)を経て、親ボルと同じ形になります。顕著な走光性を示すため、光反応行動や鞭毛運動の研究に用いられます。この種が属するボルボックス節は別名「真のボルボックス」とも呼ばれ、最も複雑化の程度が高いグループとして注目されつつあります。

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